・話し下手だけど好きな人との会話を盛り上げたい!
恋愛に限らず、日常のコミュニケーションや営業スキルとしても活用されているのが「バックトラッキング」という心理テクニックです。
バックトラッキングを応用すれば話し下手な人でも好きな人との会話を盛り上げて「楽しい人」と思わせることが出来るので、恋愛においては必ずマスターしておきたいテクニックとなります。
今回の記事ではこのバックトラッキング効果という恋愛心理テクニックについて解説し、効果的な活用例や使用する上での注意点などについてご紹介していきます!
▼▼本記事のコンテンツ内容▼▼
・バックトラッキング効果とは!?
・恋愛で効果的なバックトラッキングの活用方法を理解しよう!

目次
バックトラッキングで好きな人との会話が盛り上がる!

意中の人にとっての「聞き上手」を目指そう!
バックトラッキング効果とは!?

バックトラッキングとは、いわば「オウム返し」のテクニックです!
例えば次のAさんとBさんの発言では一般的にどちらの会話の方が相手に好感を持たれるでしょうか。
- あなた「この前の休日、映画を見に行ったんだ」
- A「へぇ~、映画を見に行ったんだ!何の映画を見に行ったの?」
- B「そうなんだ!映画なら私はファンタジーが好きでね!ついこの前もさぁ~~~」
少し極端な例とはなりますが、Aは相手の話の内容を踏まえて次の展開に進めようとするのに対して、Bは自分の話に転換して話を進めようとしています。
転換した後に面白いエピソードを展開できるのであればBのような方法も良いですが、一般的にはAの会話の展開方法の方が相手にとっては心地良い会話コミュニケーションとなるでしょう。
バックトラッキングの本質は相手に対して「私はあなたの話を聞いている、興味がある」という姿勢を示すことで相手に安心感を与えることができる心理テクニックです。
人は他者に肯定されると承認欲求が刺激され、その相手に対して好感を持つ心理を持っているので、バックトラッキングによって安心感を抱いた相手には自然と好感を持つようになるのです。
恋愛で「好きな人と話すと緊張して会話が続かない」という人も多いことでしょう。
そんな時はバックトラッキングで相手の話をそのまま活用することで自然と会話を盛り上げることができるのです。
バックトラッキングはオウム返し+5W1Hで返そう!

バックトラッキングの基本は相手の話に対して、「オウム返し+5W1H(いつ、どこで、誰と、何を、どうして、どうやって)」で返すことがポイントです。
・When:いつ
・Where:どこで
・Who:誰と
・What:何を
・Why:どうして
・How:どうやって
学生の頃の授業で「5W1H」について学んだ人も多いことでしょうが、オウム返しと併せて活用することでバックトラッキングは完成します!
- 相手「この前、新しくできたカフェ行ってきたよ!
- あなた「あ~あの気になってたカフェね!誰と行ってきたの?」
(オウム返し+Who) - 相手「職場の同僚たちと行ってきたんだよ!」
- あなた「仕事仲間と行ったんだ!みんな何食べたの?」
(オウム返し+What)
基本的に相手の話を受けた上で5W1Hで質問をし返すことで会話が途切れることはないので、話し下手の人でも上手にコミュニケーションを継続することが可能です。
相手にとっても「自分の話を聞いてくれている」という感覚になるのでつまらない気持ちになることはなく、むしろ心地良さを感じてくれることでしょう。
恋愛において好きな人と会話を盛り上げるためには、自分からどんどん楽しいエピソードを提供するよりも、「相手の話に耳を傾ける」ということに重点を置いた方が良好なコミュニケーションを取ることができるのです。
バックトラッキングの活用方法を見ていこう!

場面による使い方をしっかり理解しよう!
相手の感情をバックトラッキング!

まず1つ目のバックトラッキングの活用方法は、相手の感情をオウム返しすることです。
相手の好感度を上げるのポイントとして、相手に「共感する」ことが挙げられますが、バックトラッキングで共感してあげることでより効果を発揮します。
- 相手「昨日の雨、傘持ってきてなかったからずぶ濡れになって最悪だったよ・・・」
- あなた「傘持ってなかったんだ!?昨日の雨は土砂降りだったから気分も落ちるね」
相手は傘を持ってきていなかったことが大事なのではなく、その後のずぶ濡れになったことで気分を害したことが内容の主題となります。
そのためあなたも「傘を持っていなかった」という前提を踏まえて、その後の「最悪な気分になった」という感情に共感してあげるのです。
感情に共感してあげると相手は「この人は自分のことをわかってくれる」という心理になるので、同じ感情を共有することは相手との間に信頼関係も生まれ、その後の会話も自然と盛り上がるようになるのです。
会話の事実をバックトラッキング!

バックトラッキングでは相手との会話の「事実」に対してオウム返しすることも効果的です。
- 相手「この前、仕事でミスしちゃって先輩に怒られちゃったよ」
- あなた「それは大変だったね。どんなミスしちゃったの?」
先輩に怒られて「落ち込んでいる」のか「見返してやる」と前向きに捉えているのかは相手の性格により変わってしまうので、「仕事でミスをした」という変わらない事実に対して話を展開していきます。
どのようなミスをしたのかの話を進めて相手の反応を見ることで、相手が落ち込んでいるのか前向きに捉えているのかを判断することもできるようになるので、相手の気持ちを察した後に感情に共感するバックトラッキングを活用すると良いでしょう。
共感すべき相手の感情がまだ見えない時には「事実」をオウム返しするバックトラッキングで会話を推し進めると効果的です!
相手の話を要約するバックトラッキング!

相手との会話において「感情」と「事実」についてバックトラッキングする例を解説しましたが、最後は「要約」するバックトラッキングです。
話の内容がまとまっていなかったり、何を言いたいのか本人でもまだ整理できていないような状況であれば、あなたが相手の会話を要約してオウム返しすることで内容を精査することができます。
- 相手「今度、仕事で大事なプレゼンがあって、責任重大なんだけど何とかして成功させたいんだよね」
- あなた「大事なプレゼンならプレッシャーもあるだろうね!でも成功したらきっと評価されるから頑張って!
- 相手「そうなんだよ!このプレゼンを絶対成功させて給料もアップしたいんだ!
相手は大事な仕事を任されプレッシャーを感じていますが、その感情の背景は「大変な仕事を押し付けられた嫌だ」という気持ちではなく、「大変な仕事を成功させて評価されたい」という気持ちが根底にあります。
ここで「そんな責任重大な仕事、大変だね」とだけ返しても、相手から「そこじゃないんだけど」と受け取られてしまい、感情を共有することは難しいでしょう。
それよりも一緒に前向きな感情を共有し「応援してる」という姿勢を示すことで、相手は「この人はわかってくれる」と感じ信頼感を抱いてくれます。
会話の要約は少しコツも必要ですが、相手にしっかり話を聞いていることを示すには有効的なテクニックとなるのでおすすめです。
SNSでのバックトラッキング活用法!

バックトラッキングはSNSでも効果的な心理テクニックとなりますが、対面での会話とは少し異なるコツが必要になります。
- 相手「この前、食べたイタリアンがすっごく美味しかったんだ!」
- Aパターン「美味しいイタリアンを食べたんだね!何を食べたの?」
- Bパターン「私もイタリアン好きだから羨ましい!何を食べたの?」
これまで解説してきたバックトラッキングの活用法から見ると、どちらも問題ないように見えますが、SNSでは対話ではなく文章でのやり取りとなる点に注意が必要です。
文章でのやり取りにおいてAパターンのように相手の言葉をそのままオウム返しすることは避けましょう。
1~2回であれば問題ないですが、何度も同じ言葉をそのまま繰り返していると、相手が文面を見返した際に「自分が言った言葉を繰り返している」という違和感を覚える可能性が高まります。
そのためSNSのような文章でのやり取りをする場合でのバックトラッキングは、Bパターンのように相手の言葉をそのままオウム返しするのではなく、「言い換え」をして返すようにしましょう。
言い替えによるバックトラッキングを行えば自然と会話も展開できますし、相手がやり取りを見返したとしても違和感を覚える可能性は低くなりますので、SNSでのやり取りの時には意識してみて下さい。
バックトラッキングを使う上での注意点!

しっかり理解して「逆効果」とならないようにお気をつけて!
相手の感情を読み間違えると逆効果となる可能性も

感情をバックトラッキングする活用法でも解説しましたが、相手の気持ちと裏腹なオウム返しをすると相手に不信感を抱かせ逆効果となってしまう可能性が高くなります。
バックトラッキングを活用するためには会話の内容だけでなく、その根底にある相手の感情を読み解くことが重要になります。
例えば相手が仕事で上司にミスを指摘された話をしてきた場合、相手は指摘されたことを「悲しい」と感じているのか、もしくは「次は絶対ミスしないようにしよう!」と奮起しているのかでその後の展開すべき会話は異なります。
悲しいと感じているのに「次はミスしないように頑張ろう」と言っても「今は慰めて欲しいのに」となりますし、逆に奮起しているのに「怒られて可哀想だね」と同情だけしても「せっかく頑張ろうとしているのに」となってしまいます。
大事なのは相手の声色やトーンも含めて推察することなので、話の内容からだけで相手の感情を断定しないように注意しましょう。
ネガティブな感情ばかりバックトラッキングしないこと

バックトラッキングでは相手と感情を共有することが重要ですが、ネガティブな感情ばかりを共有することは避けましょう。
- 仕事でミスして悲しい
- 友達と喧嘩して辛い
- 1人暮らしを始めたばかりで寂しい
相手が悲しい感情になっている時に寄り添うことで好感度を高めることも重要ですが、あまり一緒にネガティブな感情を共有すると、ただの傷の舐め合いとなってしまう可能性もあります。
辛いエピソードで相手が慰めを求めているようであれば、まずは相手と同じ立場になって「大変だったね」と寄り添ってあげることも大事です。
ただ最終的には必ず「次はこうしていこう」「こうやって対処しよう」といった改善に向かうポジティブな感情を共有して終わるように意識してみて下さい。
前向きにポジティブな感情を共有することでネガティブな感情を薄めることにも繋がりますし、相手は「話を聞いて元気づけてもらえた」と感じより好感度も高まることでしょう。
今日のまとめ
- バックトラッキングは相手の話に傾聴することで信頼関係を構築すること
- 相手の感情を推察し、共感することが重要
いかがでしたでしょうか。
バックトラッキングは相手の話をオウム返しするだけなので手軽に使える心理テクニックとなりますが、より効果的に応用するには相手の感情をしっかり読み取ることが重要になります。
上手に活用できれば相手からの信頼感を絶対的なものにできるので、是非マスターしてくださいね!
それではまた次の記事でお会いしましょう!
