・大アルカナの意味を知りたい!
通常の対面占いだけでなく、電話占いでも人気の占術として「タロット占い」があります。
占いのイメージとしてタロットカードは馴染み深いかと思いますが、実際のカードにはそれぞれ持つ意味が異なり、出たカードにより様々な解釈方法があります。
今回はタロットカードの中でも22枚の大アルカナに着目し、それぞれの大アルカナの意味や解釈方法についてまとめて解説していきます!
▼▼本記事のコンテンツ▼▼
・タロット占いとは!?
・タロットの大アルカナの意味を知ろう!
▼▼その他の占術についての解説記事はこちら▼▼

目次
タロット占いについて見ていこう!

タロット占いの発祥は不明!?
タイトルの通り、タロット占いの起源に関して明確な学説的な根拠はなく、古代エジプトや古代ユダヤを起源とする説はあるものの、その発祥はあくまで不明とされています。
記録上では1392年の「シャルル6世のタロット」が最古のタロットであるとされているものの現存しておらず、現存するもので最古のタロットはイタリアで制作された「ヴィスコンティ・スフォルツァ版」とされています。
その後、18世紀頃にかけて当時の占い師エッティラが活躍していたことも重なり、タロットが神秘的なものとして崇拝される風潮も高まり多用されるようになっていきました。
そしてエッティラは最初のタロット占い師として様々な体系のタロット占いを生み出していき、現代に繋がる流れを開拓していきました。
またその頃フランスではタロットと言えばエッティラ版を指していたように、イギリスでも「ウェイト版」という主流のタロットが生まれました。
ウェイト版はアーサー・エドワード・ウエイトがデザインしたもので、単調な数札であった小アルカナにも全て絵柄を与えたものです。
この創作が多くのタロット愛好家に受け入れられ、エッティラ版との2台巨頭という風潮が出来上がりました。
現代のタロットへの流れ
現代のタロットへの風流としては、1972年にイギリスで生まれた「アルフレッド・ダグラス版」が挙げられます。
アルフレッド・ダグラス版は同じくイギリスのウェイト版を参考にしつつも、独特なデザインと色彩で人気を集め、大ヒットしました。
以前より多くの人が独自のタロットを生み出す動きはありましたが、このアルフレッド・ダグラス版の出現以降、あらゆるモチーフやアイディアを盛り込んだタロットカードが無数に創作されるようになっていきました。
ここから一気に今でも使われるような多くの名作タロットが出現し、現代のタロット文化の繁栄をもたらした要因の1つが、このアルフレッド・ダグラス版であると言えるのです。
大アルカナの意味について見ていこう!

そもそも大アルカナとは!?
大アルカナとは全部で78枚のタロットカードのうち、運命や宿命といった大枠の意味合いを持つ22枚のカードを指します。
残りの56枚は「小アルカナ」と言い、78枚のフルセットでタロット占いを行う場合には、大アルカナを補佐する「日常的な行動や出来事」を表しているカードになります。
大アルカナは0番の【愚者】を主人公として、様々な世界を旅したり経験することで最後の21番の【世界】へ通ずるという壮大なストーリーを描いたものなので、占いの際にもその人の人生を左右する大きな解釈として捉えることが主流となります。
鑑定を行う占い師によっては大アルカナのみで鑑定を行ったり、小アルカナを含めたフルセットで行ったりと、その人の状況や占いたい内容によって変えることもあります。
大アルカナの意味を知っておくことでよりタロット占いが奥深いものとなりますので、大まかな意味合いは押さえておくと良いでしょう。
大アルカナの意味を一覧で解説
それでは大アルカナの意味について一覧で解説していきます!
今回はウェイト版のタロットを参考にしていきます。
▼▼それぞれのカード名をクリックすると説明文に飛びます▼▼
※スクロールすると長いので、クリックしたり戻るボタンが便利です
0愚者、1魔術師、2女教皇、3女帝、4皇帝、5法王、6恋人、7戦車、8力、9隠者、10運命の輪、11正義、12吊るされた男、13死神、14節制、15悪魔、16塔、17星、18月、19太陽、20審判、21世界
大アルカナは0~21までの数字が割り当てられたカードとなり、
主に大きな影響を及ぼす出来事について占うことができます。
またカードには「正位置」と「逆位置」というものがあり、
それぞれで意味が異なります。
■0:愚者

■正位置:無邪気、冒険家、自由、楽天的
■逆位置:夢想、愚行、無計画、無謀
正位置では好奇心を持っていて、前向きに行動ができている。
逆位置では楽観的だが無計画さが目立ち何も始まらないと読み解かれる。

■1:魔術師
■正位置:創造、自信、技術、才能
■逆位置:混迷、未熟、消極的、自信喪失
正位置で開かれると、自信に満ち溢れ目標達成に向けた強い意志。
逆位置では、内面で考えているだけの未熟さや自分勝手な承認欲求を指す。

■2:女教皇

■正位置:知性、聡明、神秘、英知、判断
■逆位置:批判、悲観、冷徹、無視、無神経
正位置は、バランスよく知性を発揮し、理性的に目標達成を成功させる。
逆位置では、感情的で冷静さを失っている。また知性の裏返しで空回りする。

■3:女帝

■正位置:豊穣、満足、包容力、魅力、愛情
■逆位置:嫉妬、我儘、浪費、感情的、怠惰
正位置で開かれれると、幸福や豊穣。豊かさから精神的な満足を感じ幸せの時間を享受している。
逆位置になると、ありのままを受け入れられず現状否定からの幸せに否定的。

■4:皇帝

■正位置:支配、権力、安定、成功、責任
■逆位置:過信、傲慢、孤立、身勝手、独断的
皇帝のカーどの正位置は、徹底的な自己管理と準備で目標達成に繋がる。一方で責任感から気の抜けない日々で精神的には疲弊しがち。
逆位置で開かれると、管理や準備不足により目標の未達。より精神の疲弊を指す。

■5:法王

■正位置:慈悲、優しさ、法の順守、尊敬、寛大
■逆位置:保守的、束縛、不信感、虚栄、頑固
教皇のカードの正位置は、祝福されるべき状態で尊敬による安定や幸せ。
逆位置は、祝福されない状態。虚栄により威張り散らしており周りからの支持がない。

■6:恋人

■正位置:恋愛、情熱、結婚、ときめく心、調和
■逆位置:誘惑、不道徳な性、関係の破綻
恋人のカードの正位置は、互いのバランスの取れた良好な状態。関係継続のため互いに尊重できている。
逆位置では、近郊関係のバランスが悪く問題のある関係。どちらかが自分勝手もしくは受け身すぎて関係破綻も懸念される状態。

■7:戦車

■正位置:実行力、強い意思、迅速、勝利、征服
■逆位置:無気力、人任せ、イライラ、失敗
戦車のカードの正位置は、力強く強固な意志力を感じる。迅速さや実行力に長けている。
しかし、逆位置では本質が見えておらず空回り。失敗を意味する。

■8:力

■正位置:強い意思、自制、不屈、理性、力量
■逆位置:無力、力不足、諦め、優柔不断、落胆
力のカードの正位置は、強い意志と理性のバランスが良く、着実に前進している。
また逆位置では、剛柔のバランスが取れておらず、口だけか力任せになり失敗する。

■9:隠者

■正位置:精神性、内観、悟り、思慮深い、慎重
■逆位置:消極、悲観、保守的、閉鎖的、籠る
隠者のカードの正位置は、精神的にも落ち着き思慮深く準備できている。
逆位置になると、新しい出発ができず内側に籠りすぎている。

■10:運命の輪

■正位置:一時的な幸運、変化、運命、出会い
■逆位置:アクシデント、急激な悪化、すれ違い
このカードの正位置は、良い方向への変化や幸福の予兆。しかし一時的な側面もある。
逆位置では、急激な悪化を意味する。アクシデントなので予防の仕様がない場合が多い。

■11:正義

■正位置:公正な判断、均衡、正しさ、平等
■逆位置:罪、不正、均衡が崩れる、不平等
正義のカードの正位置は、均衡を保つ平等な理性と、それを実行する意思の力。
このカードが逆位置で開かれると、一方的な感情や価値観の押し付け。

■12:吊るされた男

■正位置:試練、修行、努力、苦労が報われる
■逆位置:報われない苦悩、徒労、投げやり
吊るされた男のカードが正位置で開かれると、苦難があるがそこからの学びや収穫が本質。
逆位置で開かれると、表面的には安定だが精神的な充足はない。

■13:死神

■正位置:強制終了、中止、破局、終焉、停止
■逆位置:再生、再スタート、起死回生、新展開
死神のカードの正位置は、今ある何かを捨てることで何かが始まるかも。終わらせることでスタートがある。
また逆位置では、だめなものにいつまでもしがみつくことで、さらに落ちていく悪循環。

■14:節制

■正位置:循環、順調、調和、管理、淀みない
■逆位置:浪費、淀み、不均衡、停止、惰性
節制のカードは正位置で開かれると、調和や管理といった何かに偏ったり囚われたりしないことが重要。
また、逆位置では、何かに囚われているせいで社会生活も上手くいかない。

■15:悪魔

■正位置:誘惑、堕落、裏切り、破滅、依存
■逆位置:解放、再生、目覚め、執着を手放す
悪魔のカードの正位置は、外的な要因で苦しむ可能性もあるが問題は自分の中にない。
このカードは逆位置になると、外部的な問題で苦しむことはないが、本質の原因が自分の中にあるかもしれない。

■16:塔

■正位置:災害、災難、事故、崩壊、ショック
■逆位置:不名誉、緊迫状態、受難、不安定
塔のカードは正位置でも逆位置でもマイナスの意味が強いカードです。
正位置ではこれまで築き上げたものの喪失。しかしより大きな飛躍へのきっかけ。
逆位置では、大きなトラブルも飛躍もない、ただの現状維持。

■17:星

■正位置:直感、閃き、希望、憧れ、目標
■逆位置:失望、高望み、失意、幻滅、無気力
星のカードの正位置は、夢や信念を持って前進できている。
健全な状態の維持。
逆位置で開かれると、心の奥底が不健全な状態。孤立や挫折・絶望を意味する。

■18:月

■正位置:不安、憂鬱、中途半端、誤解、移ろい
■逆位置:脱却、明晰、トラウマの解消、回復
月のカードの正位置は、将来や問題点が見えない状態だが、はっきりしない時間が続くので耐える時期。
このカードは逆位置になると、不安がなく安定した状態。進むべき道が見えているので前進すべき。

■19:太陽

■正位置:天真爛漫、無邪気、喜び、栄光、成功
■逆位置:不調、落胆、失墜、悪化、ノー
太陽のカードは正位置と逆位置で、その意味が完全に反転します。
正位置では成功を意味するので、ひらすらに突き進みましょう。
そして逆位置では、本当にその道で良いのか再度見直すべき。

■20:審判

■正位置:復活、祝福、再生、再チャレンジ
■逆位置:警告、罰、消滅、暗闇、罪の償い
審判のカードの正位置は、再評価されるタイミングなので自信を持って取り組みましょう。
逆位置では、警告のサイン。自己を見直しつつも出直しのつもりで。

■21:世界

■正位置:完成、理想郷、成功、充足、完璧
■逆位置:未完成、惰性、物足りなさ、低迷
正位置では成功を手にします。それは支配ではなく自分のアイデンティティの賜物。
逆位置では、未完成なのでしっかり自分を発揮するべき。

占いたい内容別で解釈方法を紹介しているので、こちらもチェツクしてみてね!
初心者でも出来るタロット占いのやり方

タロット占いでは様々なカードの持つ意味から鑑定を行っていきますが、そのカードの引き方でも色々な種類があります!
展開方法は「スプレッド」と呼ばれるやり方で、占い師により用いるスプレッドも異なります。
その中でもワンオラクルはとてもシンプルで初心者でも簡単にタロット占いができるスプレッドですので、是非参考にしてみて下さい。
初心者向け:ワンオラクル
<スプレッド>
■ワンオラクル
・使用タロットカード:1枚引き
- タロットカードを1つの山としてシャッフルします。
- 占いたい内容を強く念じます。
- 山札から好きなカードを1枚引きます。
- 出た絵柄からその内容に関しての解釈を読み解いていきます。
とてもシンプルですぐにでも自分で始められる占い方法ですが、
シンプルゆえに引いたカードから導き出される解釈がぼんやりとしたものになりやすい傾向もあります。
あくまで初歩的なスプレッドなので占いたい内容もできるだけ明確にシンプルな状態にして使用することをおすすめします。
少し慣れてきたら:ピラミッド
<スプレッド>
■ピラミッド
・使用タロットカード:6枚引き

<やり方>
- タロットカードを1つの山としてシャッフルします。
- 占いたい内容を強く念じます。
- 好きなカードを裏向きのまま上記画像のように、最下段の左から始めてピラミッド型になるように6枚配置します。
- カードを表向きにして、そのカードから感じることを読み解いていきます。
1枚目(1段目左):現在1
2枚目(1段目中央):現在2
3枚目(1段目右):現在3
4枚目(2段目左):問題解決の鍵1
5枚目(2段目右):問題解決の鍵2
6枚目(3段目):最終予測
名前の通り、ピラミッドの形に似せて展開するスプレッドです。
特定の問題に関する解決のヒントや課題に関して占うのに適しています。
過去・現在・未来のフェーズ毎に占うことができるので、これまでの自分を踏まえてより良い未来のためにどうすべきかの指標ともできる占い方法となります。

今日のまとめ
・タロット占いは初心者でも馴染み深い占い方法です
・大アルカナの大まかな意味を理解することでよりタロット占いを楽しめます!
いかがでしたでしょうか?
今回はタロット占いの基礎的な知識と大アルカナの意味について解説してきました!
次回の記事では小アルカナのカードの意味についても解説していますので、こちらも併せてどうそ!
それではまた次の記事でお会いしましょう!
