・自分のことをどんどん好きにさせたい!
人は接触回数が多いほど自然と好感度が上がるという心理を持っており、この心理を応用したテクニックが「単純接触効果=ザイオンス効果」と呼ばれています。
日常の些細な場面でも数多く目にすることにより親近感を増したり、よく見るCMが耳に残ってその商品のことが自然と良い物に思えてきたりする心理を言います。
このザイオンス効果を活用することで、好きな人の好感度を自然とアップさせることができるので、恋愛初心者でもオススメのテクニックとなります。
そこで今回はこのザイオンス効果という心理学テクニックについて解説し、誰でも簡単に好きな人の好感度をアップさせる方法をご紹介していきます!
▼▼本記事のコンテンツ内容▼▼
・ザイオンス効果の活用例を解説!
・会うたびに人を好きになる心理とは!?

目次
相手がどんどん自分を好きになるザイオンス効果とは?

使い方をマスターするためにしっかり理解しておこう!
ザイオンス効果とは!?

ザイオンス効果とは、1968年に研究者であるロバート・ザイオンスにより発表された心理効果となります。
初めのうちは興味がなかったり、苦手だったりしたものも、何度も見たり、聞いたりすると、次第によい感情が起こるようになってくる、という効果。たとえば、よく会う人や、何度も聞いている音楽は、好きになっていく。これは、見たり聞いたりすることで作られる潜在記憶が、印象評価に誤って帰属されるという、知覚的流暢性誤帰属説(misattribution of perceptual fluency)で説明されている。また、潜在学習や概念形成といったはたらきもかかわっているとされる。
図形や、漢字、衣服、味やにおいなど、いろいろなものに対して起こる。広告の効果も、単純接触効果によるところが大きい。CMでの露出が多いほど単純接触効果が起きて、よい商品だと思ったり欲しくなったりするのである。
我々は日頃の日常の中でよく目にするものに対して自然と好感を抱き、好きになる心理を持っています。
よく耳にする音楽やBGMもそうですが、テレビで毎回のように流れるCMもこのザイオンス効果を元に活用されているのです。
つまり対人関係においても、普段あまり会わなかったり会話をしない人よりも、日常的に挨拶を交わすような人の方が好感度は高まりやすいということになります。
ザイオンス効果を上手く活用すれば、まだ関係性を構築できていない人とも自然と信頼関係を築くことができ、意中の人からの好感度をアップさせることもできるのです。
ザイオンス効果の実験について

まずザイオンス効果の発表者であるロバート・ザイアンスは以下のような実験を行いました。
実験の対象者たちに「記憶の実験」と伝えて合計86枚の写真を見せるのですが、内容は86枚それぞれが全て別々の人物ではなく、12人の男性の写真をランダムに見せました。
12人の男性の写真で見せる回数をそれぞれ変動させ、全ての写真を見せ終わった後に「どの男性に魅力を感じたか」というアンケートを取りました。
結果は男性のルックスの差は関係なく、写真を見せた回数の多かった男性ほどアンケートによる好感度が高いという結果となりました。
別の実験では、女性に対して最初の実験と同じ方法でランダムに写真を見せたところ、
1度しか登場しなかった男性よりも、合計で25回も見せられた男性の方が好感度が4倍も高いという結果となりました。
もう一つ異なる実験では、ピッツバーグ大学のリチャード教授の実験があります。
容姿に差がない4人の女性に対して、約200人の学生が受講している大学の講義に1学期の間、出席してもらいました。
それぞれの出席回数を「A=15回」、「B=10回」、「C=5回」、「D=0回」といった形で差をつけ、1学期が終わったころに約200人の学生たちに4人の女性の写真を見せて、どの女性に魅力を感じるかアンケート調査を行ったのです。
結果として出席回数の多い順番に人気が高くなる結果となり、大学講義で直接的な交流はなく単に顔を合わせているだけの接触でも、回数が増えることで好感度が上がるということが証明されました。
ザイオンス効果の活用方法を見ていこう!

しっかり活用方法を理解しておきましょう!
ザイオンス効果は「質」より「量」で勝負!

ザイオンス効果は単純接触効果とも呼ばれるように、好きな人との接触機会が増えることで好感度が上がっていく心理学テクニックとなりますが、大事なのは「質」よりも「量」の方が重要視されるという点です。
1回の接触の機会が10秒間だろうが、30分だろうが「質」による効果の差はそれほど出ないので、ザイオンス効果を使いたい場合には1回の時間を長く取るよりも接触の頻度を増やすように意識しましょう!
- 10分間の雑談<10秒間の挨拶程度の会話
- 1時間の食事<10分間の休憩時間の会話
上記のポイントのように、少しの時間でもザイオンス効果は有効となります。
朝の挨拶から始まり、たまたま顔を合わせた時の軽い雑談でも十分ですので、積極的に接触の回数を増やしていきましょう!
ザイオンス効果は10回の接触までが勝負!

ザイオンス効果を有効的に使用するには、1回の接触の時間よりも回数を重視すべきと解説しましたが、効果が適用されるのにもある程度の上限があります。
一般的にザイオンス効果は「10回まで」の接触回数が上限となり、それ以降の接触ではそれほど大きな成果は見込めないとされています。
画像
そのためザイオンス効果を使う上では、10回までの接触でどれだけ信頼関係を構築できるかが勝負となりますので、マイナスイメージを与えないようにくれぐれも気を付けましょう。
SNSでもザイオンス効果を有効活用しよう!

顔を合わせる形での接触も重要ですが、現代のコミュニケーションはネット環境に移行している流れもあるので、SNS等での接触も効果的と言えます。
- ラインでメッセージや通話のやり取りをする
- SNSでメッセージのやり取りをする
まだ知り合って間もない頃などで顔を合わせての会話が難しい人にとっては、SNS等でのやり取りは効率良く接触のチャンスを増やせるツールと言えるでしょう。
SNS等であれば相手も気軽にやり取りをしてくれるでしょうから、安心感を与えて信頼関係を構築するにはおすすめです。
チリツモで好きな人との信頼関係を構築していきましょう!
ザイオンス効果を使う時の注意点とは

注意点を理解して用法・用量を正しく守るのです!
無理やりな接触は不信感に繋がる!

ゲインロス効果の本質は「この人にはこんな一面があったんだ!」という予想外の「気付き」を与えることによりギャップを与える心理テクニックなので、既に相手のイメージが固まり切った状況では大幅な効果は期待できないでしょう。
ある程度の付き合いの期間が長いと新たな発見への新鮮さや驚きも薄くなるため、何かギャップがあったとしても「あ~そうなんだ」程度で終わってしまう可能性も高まります。
そのためゲインロスを有効的に使いたいならば、友人としての交流期間が浅いうちに使用することで、効果的に相手の印象をアップさせることができるようになります。
ザイオンス効果は相手を「好きにさせる」効果ではないこと

ザイオンス効果の本質は、接触の機会を増やすことにより相手の「この人なんか感じ良いなぁ」という好感度アップを促すものになるので、単純にザイオンス効果を使っていれば相手が自分を好きになってくれるという魔法のテクニックではないことを理解しておきましょう。
よくザイオンス効果を使う上で失敗しがちな例として、ただただ接触の機会を増やすだけでいつまで経っても相手からは「挨拶する程度の人」という印象から発展しないことが多いのです。
好きな人と仲良くなる初期段階でザイオンス効果を使うことはとても効果的ですが、そこから自分自身の魅力を伝えたり、お互いの共通点を見つけて親密度を上げるには他の心理テクニックも上手に駆使するようにしましょう!

マイナスイメージのまま接触を増やすのは危険!

よくザイオンス効果について誤解している人に多いのが、「ザイオンス効果を使えば誰でも好感度をアップできるんでしょ!?」ということです。
ザイオンス効果について理解しておくべきことは、接触の機会が増えることで相手の中であなたの印象は残りやすいと言えますが、それは「元々悪いイメージを持っていたらそのまま悪い方向へ印象が強く残っていく」というリスクも持っていることです。
- 話しがつまらないのに会うたびに長話に付き合わされる
- まだそんなに仲良くないのに馴れ馴れしい
- お酒が得意じゃないのにしつこく飲み会に誘われる
上記のようにそもそもの印象が良くない場合には、接触回数が増えることで自分では好感度がどんどん上がっているつもりでも、相手からしたら「めんどくさい人」と受け取られている可能性もあります。
その状態でザイオンス効果を使ってもマイナスイメージとして相手には強く残ってしまうことに繋がるので、相手の自分に対するイメージがどうなのか機敏に察するようにしましょう!
しっかり使い方をマスターしましょうね!
今日のまとめ
- ザイオンス効果は「質」よりも「量」で勝負!
- マイナスイメージの方で接触回数を増やさないように注意しよう!
いかがでしたでしょうか。
好きな人との関係性を深めるための心理テクニックとして、ザイオンス効果は気軽に使えてとても強い効果を発揮してくれます。
まだそれほど関係性を構築できていない初期段階で最も効果を発揮する心理テクニックとなるので、是非活用してみて下さいね!
それではまた次の記事でお会いしましょう!
